先日ブログで記事にした、みんなのクレジットの行政処分勧告。
ついに本日夕方、行政処分の内容が発表されましたので速報でご紹介します。
行政処分の内容
みんなのクレジット公式HPより引用します。
なお、公式発表されている書面は読みづらいので、私の方で文字で打ち直しておきました。
みんなのクレジット：当社に対する関東財務局の行政処分について
当社に対する関東財務局の行政処分について
平成29年3月24日付で、証券取引等監視委員会の当社に対する検査結果に基づき、行政処分を行うよう勧告が行われ、本日、関東財務局長より行政処分を受けることになりましたことをご報告申し上げます。
弊社を応援して下さる投資家の皆様、関係株主様、お取引先様・関係者様各位には大変なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことに、心よりお詫び申し上げます。
尚、行政処分の内容は以下の通りです。
記
１）業務停止命令
平成29年3月30日から平成29年4月29日までの、金融商品取引業の全ての業務（顧客取引の決了のための処理を除く）を1か月間停止すること。２）業務改善命令
（ア）本件行政処分の内容について、顧客に対し速やかに適切な説明を行うこと。
（イ）今般の法令違反及び投資家保護上問題のある業務運営について、発生原因を究明するとともに、直ちに是正すること。
（ウ）顧客が出資した財産の運用・管理状況を正確に把握し、顧客に対し、顧客が出資した財産の運用・管理の状況その他必要な事項の説明を速やかに行うこと。
（エ）顧客の意向確認を実施し、顧客の公平に配慮しつつ、意向に沿った対応を行うなど、投資家保護に万全の措置を速やかに講ずること。
（オ）責任の所在を明確化し、社内処分等を実施するとともに、金融商品取引業者として必要な内部管理体制を再構築すること。
（カ）貴社、貴社の親会社及びその関係会社の財務状況を正確に把握し、貴社における今後の資金繰り計画を策定すること。以上
弊社といたしましては、この度の証券取引等監視委員会によるご指摘事項並びに金融庁からの行政処分の内容を真摯に受け止め、弊社の法令等遵守態勢及びファンド管理態勢の改善を主軸として、早急に業務のひとつひとつを見直し、改善を行う事を最優先課題として取り組み、信頼の回復に努めて参ります。投資家の皆様、関係株主様、お取引先様・関係者様各位には色々とご不安、ご心配をおかけいたしましたが、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう、応援をよろしくお願いいたします。
正直なところ、私は長期間の業務停止や免許取消・廃業などの事態まで予想していたのですが、実際には1か月間の業務停止命令ということで、思っていたよりも軽い処分内容だと感じました。
また、各種業務改善命令も出ています。
個人的に気になるのは、
（エ）顧客の意向確認を実施し、顧客の公平に配慮しつつ、意向に沿った対応を行うなど、投資家保護に万全の措置を速やかに講ずること。
です。
意向に沿った対応などで投資家保護…となると、もしかして返金対応なども可能性がある？？と思ったため、取り急ぎ電話で直接問い合わせてみました。
電話で問い合わせてみました
今回の業務改善命令の内容を確認し、こちらの意向としては、現在投資中のファンドについて解約し返金をお願いしたいのですが、と問い合わせてみました。「途中解約等は出来ない」という契約であるのは承知の上ですが、契約内容と異なる運用をしていたのですから、この契約は無効ではないか、というスタンスです。
が、回答としては、みんなのクレジットとしてもまだ処分が発表されたばかりで、会社としての対応が定まっていないとのこと。
各方面から意向を吸い上げている状態ということで、「現段階では返金に応じられないが、返金したいという意見も含めて検討する」と言われました。返金の可能性が全く無いわけではなさそうですが、どうなるか分かりません。
どのような対応となるのか、今後の決定が待たれます。
まとめ
みんなのクレジットについて、まずは行政処分が決定されました。
今後どのように業務改善が行われていくのか、引き続き注視していきたいと思います。